目を大切に

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私たち現代人は、自覚してる以上に目を酷使しています。
今回は、養生の観点から目の疲れの話をしていきます。

目を使うと血を消耗する

気血水と五臓の考え方

漢方の基本的な考え方「気血水」。
ざっくりと説明すると、以下のような構成です。

  • 気………エネルギー
  • 血………体内の栄養分
  • 水………体内の水分

この3つがバランスを取り合うことで、私たちの健康を保っている、という考え方です。

漢方の考え方をもうひとつ。
身体の機能を表す五臓(「五臓六腑」の「五臓」ですね)。
五臓は、気血水を生成したり循環させていると考えられています。

五臓とそれぞれの機能は、おおまかに以下の通りです。

  • 肝………血を貯蔵する。気を巡らせる。
  • 心………血を巡らせる。
  • 脾………血を統制する。
  • 肺………呼吸を通して、全身に気を分配する。
  • 腎………精気を貯蔵する。水をつかさどる。

五臓の中で、今回注目したいのは「肝」。
肝は、気血に深く関わっており、情緒の安定を担っていると考えられています。
そして何より、血を貯蔵するという重要な役割を持っています。

「目の疲れ」と「血の消耗」の関係

ところで、私たちが普段何気なくおこなっている行動の中で
著しく血を消耗するものがあります。

それが、目を酷使すること

オンオフに関わらず、常にスマホやパソコン・タブレットなどの液晶を見ている人も少なくないことと思います。
極端な話、寝ている時間以外はほぼ目を使って何かしらの情報を得ているのではないでしょうか。

ですが、目を使い続けることで、貯蔵してある血も消耗してしまいます。
さらに、常に目から情報を受け取っていることで、脳を常時酷使することにもなります。

血は体内の栄養分。
血不足により、他の栄養も行き渡らなくなり、。

女性は特に注意が必要

女性は、『肝』が先天の臓腑とされています。
毎月の生理で経血を体外に出している関係で、
男性以上に血を消耗しやすいと言われています。

良質な栄養を摂ることと同時に、
血を消耗させない意識も大切です。

ちなみに男性の先天の臓腑は『腎』。
腎を養うことが、肝の養生にもつながります。

『用事がなければ目は閉じる』!?

江戸時代の本草学者・貝原益軒が養生術をまとめた書物「養生訓」にはこんな記述があります。

目をつむって落ち着く

『医学入門』にいう。
「年四十以上は、事なき時は、つねに目をひしぎ(つむること)てよろし」。と。
用事がなければ目を開かないほうがよい。

養生訓 (著:貝原 益軒、翻訳:伊藤 友信)|講談社学術文庫 より

40歳を過ぎたら、用事がないときは目を閉じていた方が良い
という一見ユニークな考え方。
でもこれ、ここまでの考え方に照らすと、とても理にかなっています。

血を養う工夫

目を温める

蒸しタオルやアイマスク

血を養う食べ物

血を司る五臓は肝。
肝は、青物や酸味のあるものを摂ると良いとされています。

ほうれん草や小松菜など色の濃い葉物野菜は積極的に摂りたいですね。

他、酢の物にしてみたり、果実酢を摂取して酸味を摂るのも良いですね。

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